イネ科 ササガヤ属 Leptatherum nudum (Trin.) C.H.Chen, C.S.Kuoh et Veldkamp
RDBカテゴリー 鳥取県:− 環境省:−
山地の林下にはえる一年草。稈は高さ70cmぐらい,基部が発根しながら地をはい,節は微細な毛でおおわれる。葉は狭披針形,長さ4-10cm,幅7-10mm,葉鞘の縁に毛がある。葉舌は切形,高さ0.5mm。花期は9-10月。花序は4-7個の総からなり,長さ4-8cm,淡緑色の小穂が中軸に圧着。小穂は長さ3mmほどの柄をもつものと,ほとんど柄のないものが対になってつき,柄の上端に短毛の環がある。
ササガヤと比べ,本種は稈の節がはねた微毛におおわれ,葉はやや緑色が濃く,下方のものもあまり短くなく,対になる小穂のひとつがほとんど無柄で芒の長さが15-20mmあること(ササガヤは芒の長さ6-8mm)で分ける。
(日本イネ科植物図譜4群・・・その2 総は2個〜多数あって,稈の頂またはその近くにほぼ放射状に集まる。)

写真:八頭郡若桜町加地 2007.9.10(3-2)

写真:八頭郡若桜町加地 2007.9.10(8-2)

分布図:2015年まで標本データ